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最終更新日 2023/8/16
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◎ 令和4年度試験(第17回)過去問


 問題30

質権及び抵当権に関する次の①~④の記述のうち、民法上、その内容が適切なものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

① 動産を目的とする質権の設定は、債権者に当該動産を引き渡すことによって、その効力を生ずる。

② 質権者は、質権設定者の承諾を得なければ、質物について、転質をすることができない。

③ 抵当権は、その担保する債権について不履行があったとしても、抵当不動産の果実に及ばない。

④ 抵当権者は、利息その他の定期金を請求する権利を有するときは、その全額についてその抵当権を行使することができる。





 問題30 解答・解説

「質権及び抵当権(民法)」に関する問題です。
(改訂第9版合格教本のP186~189参照)

(第8版の合格教本をお持ちの方は、P184~187参照)


①:○(適切である)
 質権の設定は、
債権者にその目的物を引き渡すことによって、その効力を生じます。


※ 改訂第9版合格教本P186「(1)質権設定契約」参照。

②:×(適切でない)
 質権者は、その権利の存続期間内において、
自己の責任で、質物について、転質をすることができます。転質する際に、質権設定者の承諾は不要です。


※ 改訂第9版合格教本P187「(3)転質」参照。

③:×(適切でない)
 抵当権は、その担保する債権について不履行があったときは、
その後に生じた抵当不動産の果実に及びます


※ 改訂第9版合格教本P188・189「(1)抵当権の効力の及ぶ範囲」参照。

④:×(適切でない)
 抵当権者は、利息その他の定期金を請求する権利を有するときは、その満期となった
最後の2年分についてのみ、その抵当権を行使することができます。
 本肢は、「その全額について」となっている部分が誤りです。


※ 改訂第9版合格教本P189「(2)抵当権の被担保債権の範囲」参照。


正解:①



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