予想問題 |
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反社会的勢力による被害の防止に関する次の①~④の記述のうち、その内容が適切なものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。
① 貸金業者向けの総合的な監督指針(以下、本問において「監督指針」という)では、監督当局は、貸金業者を監督するに当たって、貸金業者が、反社会的勢力による不当要求が発生した場合の対応を総括する部署(反社会的勢力対応部署)を整備し、反社会的勢力による被害を防止するための一元的な管理態勢が構築され、機能しているかに留意するものとされている。
② 監督指針では、監督当局は、貸金業者を監督するに当たって、貸金業者が、反社会的勢力であることを知らずに関係を有してしまった場合には、反社会的勢力であることが判明した後は、合理的な理由がない限り、資金提供等を行わないこととしているかに留意するものとされている。
③ 監督指針では、暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人である反社会的勢力をとらえるに際しては、暴力団や暴力団関係企業等といった属性要件に着目することなく、暴力的な要求行為、法的な責任を超えた不当な要求といった行為要件のみに着目することが重要であるとされている。
④ 監督指針では、監督当局は、貸金業者を監督するに当たって、貸金業者が、反社会的勢力から不当要求がなされた場合には、担当者や担当部署だけに任せることなく経営陣が適切に関与し、組織として対応することとし、その際の対応として、報復等による被害の拡大が予想される民事上の法的対抗手段を講じてはならず、直ちに被害届を提出するなど、迅速に刑事事件化することとしているかに留意するものとされている。
「反社会勢力による被害の防止」に関する問題です。
<勉強したことのない場合の対処法>
選択肢③と選択肢④はその内容が不自然であり、適切ではないと判断できると思います。
選択肢①と選択肢②との間でどちらの内容が適切か迷うかもしれませんが、選択肢①はその内容に不自然さがないのに対して、選択肢②は「合理的理由がない限り」とし、反社会的勢力に対する資金提供等を行ってはならない場合を限定している点で、選択肢①に比べれば不自然さがあります。
どうしてもわからない問題が出題された場合は、不自然な選択肢を消去し、より自然な内容の選択肢を選びましょう。
①:○(適切である)
本肢の通りです。
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②:×(適切でない)
反社会的勢力であることを知らずに関係を有してしまった場合には、いかなる理由であれ、反社会的勢力であることが判明した後は資金提供等を行わないこととされています。
本肢は、「合理的な理由がない限り」となっている部分が誤りです。
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③:×(適切でない)
暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人である「反社会的勢力」をとらえるに際しては、暴力団、暴力団関係企業等といった属性要件に着目するとともに、暴力的な要求行為、法的な責任を超えた不当な要求といった行為要件にも着目することが重要であるとされています。
本肢は、「属性要件に着目することなく」となっている部分が誤りです。
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④:×(適切でない)
反社会的勢力から不当要求がなされた場合には、担当者や担当部署だけに任せることなく経営陣が適切に関与し、組織として対応することとし、その際の対応は、あらゆる民事上の法的対抗手段を講ずるとともに、積極的に被害届を提出するなど、刑事事件化も躊躇しない対応を行うこととされています。
本肢は、「民事上の法的対抗手段を講じてはならず」となっている部分が誤りです。
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正解:①
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