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最終更新日 2009/11/26
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平成21年度第2回試験 過去問


 問題44


日本貸金業協会に加入している貸金業者であるA社は、インターネット上の自社のホームページにおいて金銭の貸付けに係る商品を紹介するメインのページ(以下、本問において「商品紹介ページ」という)を作成しようとしている。この場合に関する次のa~dの記述のうち、その内容が適切なものの組み合わせを①~④の中から1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

a A社が、金銭の貸付けについて、賠償額の予定に関する定めをする場合、A社は、商品紹介ページにおいて、当該賠償額の元本に対する割合の年率を、百分率で少なくとも小数点以下1位まで表示しなければならない。

b 貸金業の業務運営に関する自主規制基本規則(以下、本問において「自主規制規則」という)では、A社は、商品紹介ページに、クリックにより、返済シミュレーションの専用ページに誘導するハイパーリンク又は画像を表示するのみでは足りず、商品紹介ページそれ自体に、返済シミュレーションを明示しなければならないとされている。

c 自主規制規則では、A社は、過剰借入れへの注意喚起を目的とし、貸付条件の確認、使い過ぎへの注意、借り過ぎへの注意、計画的な借入れの事項について啓発文言を商品紹介ページに明示しなければならないとされている。

d A社は、商品紹介ページに、貸金業者登録簿に登録された固定電話、又は携帯電話の番号のいずれかを表示しなければならない。

① a c  ② a d  ③ b c  ④ b d





 問題44 解答・解説

「広告等の規制」に関する問題です。
(改訂第9版合格教本のP41、P56・57等参照)
(第8版の合格教本をお持ちの方は、P41、P56・57等参照)

<ポイント>
 組み合わせ問題の場合、通常、2つの文章の正誤が分かれば正解を出すことができる。

※ 通常の勉強をしていれば、aは適切な内容であると判断できると思います。
 aを含んでいるのは、①と②のみです。cが適切であると判断して①を選択することができます。また、cが適切かどうか分からない場合でも、dが適切でないことが分かれば、②を消去して、①を選択することもできます。


a:○(適切である)
 貸金業において、貸付けの利率や賠償額の元本に対する割合を表示する場合、その年率を
百分率で少なくとも小数点以下1位まで表示しなければなりません。


※ 改訂第9版合格教本P41枠内の一つ目の※印、P56参照。

b:×(適切でない)
 自社でホームページに商品を紹介するメインページを設ける場合、そのページに啓発文言(本問でのcの内容)や貸金業登録番号、返済シミュレーションなどを明示しなければならないとされています。
 もっとも、返済シミュレーションについては、
クリックにより、返済シミュレーションの専用ページに誘導するハイパーリンク又は画像を表示することも認められています


c:○(適切である)
 過剰借入れへの注意喚起を目的とし、次の事項につき「啓発文言」を入れなければならないとされています。
 ①
貸付条件の確認
 ②
使い過ぎ、借り過ぎへの注意
 ③
計画的な借入れ

d:×(適切でない)
 貸金業の登録申請書には
営業所等の電話番号固定電話の番号)を記載しなければならず、そもそも携帯電話の番号が貸金業者登録簿に登録されることはありません(改訂第9版合格教本P25枠内「●登録申請書の記載事項」、P32「①貸金業者登録簿」参照)。
 そのため、貸付条件等の広告(本肢では商品紹介ページ)に携帯電話の番号を表示することはできません(改訂第9版合格教本P57「(3)電話番号の表示」参照)。

 
以上により、内容が適切なものはaとcであるから、①が正解です。


正解:①



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