予想問題 |
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企業会計原則(大蔵省企業会計審議会発表)における損益計算書原則に関する次の記述の( )の中に入れるべき適切な字句の組み合わせを①~④の中から1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。
損益計算書には、( ア )計算の区分、( イ )計算の区分及び純損益計算の区分を設けなければならない。
( ア )計算の区分は、当該企業の営業活動から生ずる費用及び収益を記載して、( ウ )を計算する。2つ以上の営業を目的とする企業にあっては、その費用及び収益を主要な営業別に区分して記載する。
( イ )計算の区分は、( ア )計算の結果を受けて、利息及び割引料、有価証券売却損益などを記載し、( エ )を計算する。
① ア 営業損益 イ 特別損益 ウ 営業利益 エ 当期純利益
② ア 売上高 イ 特別損益 ウ 売上原価 エ 経常利益
③ ア 売上高 イ 経常損益 ウ 売上原価 エ 当期純利益
④ ア 営業損益 イ 経常損益 ウ 営業利益 エ 経常利益
「損益計算書原則(企業会計原則)」に関する問題です。
(改訂第9版合格教本のP327参照)
(第8版の合格教本をお持ちの方は、P323参照)
※ 損益計算書の構成は、企業会計原則を基礎にしています。そのため、企業会計原則における損益計算書原則を知らなくても、損益計算書を知っていれば、問題は解けます。
<損益計算書の利益区分>
①売上総利益=売上高-売上原価
②営業利益=売上総利益-(販売費及び一般管理費)
③経常利益=営業利益+営業外収益-営業外費用
④税引前当期純利益=経常利益+特別利益-特別損失
⑤当期純利益=税引前当期純利益-(法人税、住民税及び事業税)
※ 営業外収益は受取利息など、営業外費用は支払利息などのことをいいます。
解き方
「( ア )計算の区分は、当該企業の営業活動から生ずる費用及び収益を記載して、( ウ )を計算する。2つ以上の営業を目的とする企業にあっては、その費用及び収益を主要な営業別に区分して記載する。」の部分は、営業の費用・収益に関して述べているので、アやウにも営業に関する事項が入るのではないかと推測します。
そして、各選択肢中にある語句のうちアに「営業損益」を入れ、ウに「営業利益」て読むと自然な文章になるので、アには「営業損益」、ウには「営業利益」が入ると判断できます。
この時点で、①と④のどちらかが適切だということがわかります。
※ アに売上高を入れて読んでも意味が通じないので、②や③は適切ではないという確信を持つことができます。
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次に、「( イ )計算の区分は、( ア )計算の結果を受けて、利息及び割引料、有価証券売却損益などを記載し、( エ )を計算する。」の部分について検討します。
営業損益計算の結果(=営業利益)を直接受けて、利息など(営業外収益や営業外費用)を考慮して計算されるのは「経常利益」です。
そのため、エには「経常利益」が入ると判断できます。
①と④のうち、エを「経常利益」としているのは④ですから、④が正解であると結論づけることができます。
※ イに特別損益、エに当期純利益を入れて読んでも意味が通じないので、①は適切ではないという確信を持つことができます。
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正解:④
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