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最終更新日 2020/2/9
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 問題38


時効に関する次の①~④の記述のうち、民法上、その内容が適切でないものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

① 時効の効力は、その起算日にさかのぼる。

② 裁判所は、当事者が時効の援用をしなくても、時効によって裁判をすることができる。

③ 時効の利益は、あらかじめ放棄することができない。

④ 10年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その占有の開始の時に、善意であり、かつ、過失がなかったときは、その所有権を取得する。





 問題38 解答・解説

 「時効」に関する問題です。
(改訂第9版合格教本のP179、P176参照)
(第8版の合格教本をお持ちの方は、P177、P174参照)

※ 法改正により解説を変更しました。


①:○(適切である)
 時効の効力は、その起算日にさかのぼります。


※ 改訂第9版合格教本P179「⑥時効の効力」参照。

②:×(適切でない)
 時効は、当事者(消滅時効にあっては、保証人、物上保証人、第三取得者その他権利の消滅について正当な利益を有する者を含む。)が援用しなければ、裁判所がこれによって裁判をすることができません。

※ 改訂第9版合格教本P176「(1)時効の援用」参照。

③:○(適切である)
 
期限の利益はあらかじめ放棄することはできません。


※ 改訂第9版合格教本P179「⑤時効の利益の放棄」参照。

④:○(適切である)
 
10年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その占有の開始の時に、善意であり、かつ、過失がなかったときは、その所有権を取得します。


※ 改訂第9版合格教本P176「(1)取得時効の例」参照。


正解:②



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