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最終更新日 2011/5/19
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平成21年度第1回試験 過去問


 問題31


契約の成立に関する次の①〜④の記述のうち、その内容が適切なものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

① AがBとの間で金銭を貸し付ける契約を締結する場合、当該契約は、民法の規定によれば、Aが金銭を貸し付けることを約し、Bがこれに対して借り入れた金銭と同額の金銭を返還することを約することによって成立する、いわゆる諾成契約とされている。

② 東京在住のAが、大阪に所在するB社との間で、B社から商品を購入する契約を締結するため、B社に契約の申込書を郵送した。B社がAからの契約の申込みに対して承諾の通知を郵送し当該通知がAに到達した。この場合、民法上、AとB社との間の売買契約は、B社が郵送した承諾の通知がAに到達した時に成立する。

③ Aが、事務用品の販売会社であるB社がインターネットのホームページ上に設置している商品購入画面で事務用品の購入を申し込み、B社は承諾の通知を電子メールで送信した。この場合、電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律上、AとB社との間の売買契約は、B社が送信した電子メールがAに到達した時に成立する。

④ 商人Aが、平常取引をしているBから、その営業の部類に属する契約の申込みを受けたが、契約の申込みに対する諾否の通知を遅滞なく発しなかった場合、商法上、Aは当該契約の申込みを拒絶したものとみなされる。





 問題31 解答・解説

 「契約の成立(民法、電子契約法、商法)」に関する問題です。
 (第5版合格教本のP160、P237、P238参照)
 
(第4版の合格教本をお持ちの方は、P160、P237、P238参照)


①:×(適切でない)
 金銭の貸付契約(金銭消費貸借契約)は要物契約であって、諾成契約ではないため、①は誤りです。

第5版合格教本P160参照。

②:×(適切でない)
 民法上、承諾の通知を「発した時」に契約が成立します(発信主義)。よって、②は誤りです。

第5版合格教本P237「(1)民法では」参照。

③:○(適切である)
 電子契約法上は、電子承諾の通知が申込者に「
到達した時」に契約が成立します(到達主義)。よって、③が正しい記述となります。

第5版合格教本P237「(2)電子契約法では」参照。

④:×(適切でない)
 商人が平常取引をする者からその営業の部類に属する契約の申込みを受けたが、契約の申込みに対する諾否の通知を遅滞なく発しなかった場合、商法上、その商人はその契約の申込みを「
承諾した」ものとみなされます。
 よって、申込みを「拒絶した」ものとみなされるとする④は、誤りです。

第5版合格教本P238「(1)契約の申込みを受けた者の諾否通知義務」参照。



正解:③



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