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最終更新日 2009/11/26
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平成21年度第2回試験 過去問


 問題32


消滅時効に関する次のa~dの記述のうち、その内容が適切なものの組み合わせを①~④の中から1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

a 債権者が、「債務者に対する債権の弁済期の到来後、消滅時効期間が経過するまでの間」(以下、本問において「時効期間中」という)に、債務者から債務承認書の提出を受けるなどの方法により、その債務の承認を得た場合であっても、当該債権者の当該債務者に対する債権の消滅時効の中断の効力は生じない。

b 債権者が、時効期間中に、債務者を被告として民事訴訟を提起した後、当該訴えを取り下げた場合、当該債権者の当該債務者に対する債権の消滅時効の中断の効力は生じない。

c 債権者が、時効期間中に、債務の弁済を請求する文書(請求書)を債務者に交付した場合、債務者が請求書を受領した時点で、直ちに当該債権者の当該債務者に対する債権の消滅時効の中断の効力を生じる。

d 債権者が、時効期間中に、簡易裁判所に民事調停を申し立てたが、債務者との間で調停がととのわない場合、当該債権者が1か月以内に訴えを提起しなければ、当該債権者の当該債務者に対する債権の消滅時効の中断の効力を生じない。

① a b  ② a c  ③ b d  ④ c d





 問題32 解答・解説

 「消滅時効」に関する問題です。
 (第5版合格教本のP178参照)
 
(第4版の合格教本をお持ちの方は、P178参照)

<ポイント>
 組み合わせ問題の場合、消去法で解くことができる

※ 通常の勉強をしていれば、aは誤った内容の記述であると判断できると思います。
 aを含んでいるのは①と②であり、まずは①と②を消去します。そして、dは③及び④に含まれているので、dの内容は適切であろうと考えます。あとは、bとcの内容を確認すればよいのです。
 bが適切であると分かれば③を選択することができます。また、bが適切かどうか分からない場合でも、cが適切でないことが分かれば、④を消去して、③を選択することもできます。


a:×(適切でない)
 債務者が債務を
承認した場合、消滅時効は中断します。

 ◎時効の中断事由
 →
請求差押え仮差押え仮処分承認


※ 第5版合格教本P178「(1)時効の中断事由」参照。

b:○(適切である)
 裁判上の請求は、訴えが却下され、または、訴えを取り下げた場合には、時効の中断の効力は生じません。


※ 第5版合格教本P178の表「▼時効中断事由の注意事項」参照。

c:×(適切でない)
 請求書を送り、弁済を求めるような行為を「催告」といいます。催告の場合、
催告後6か月以内に裁判上の請求等をしなければ、時効中断の効力は生じないとされています。そのため、催告には完全な中断の効力はありません。

 cでは、「債務者が請求書を受領した時点で、直ちに~消滅時効の中断の効力を生じる」としており、適切とはいえません。


※ 第5版合格教本P178の表「▼時効中断事由の注意事項」参照。

d:○(適切である)
 和解の申立て、または、調停の申立ては、相手方が出頭せず、または、和解・調停が整わないときは、
1か月以内に訴えを提起しなければ、時効の中断の効力は生じません。

※ 第5版合格教本P178の表「▼時効中断事由の注意事項」参照。


 以上により、内容が適切なものはbとdであるから、③が正解です。


正解:③


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