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最終更新日 2020/5/2
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 問題14


次の①~④の記述のうち、利息制限法上、その内容が適切なものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。

① Aは、Bとの間で、元本を5万円とし利率を年2割(20%)とする利息の約定をして営業的金銭消費貸借契約(第一契約)を締結し5万円をBに貸し付けた。Aは、その1か月後に、第一契約に基づく債務がまったく弁済されていない時点において、Bとの間で元本を5万円とし利率を年2割(20%)とする利息の約定をして営業的金銭消費貸借契約(第二契約)を締結し5万円をBに貸し付けた。この場合、第一契約及び第二契約における利息の約定は、ともに年1割8分(18%)を超過する部分に限り無効となる。

② Aは、Bとの間で、元本を5万円とし利率を年2割(20%)とする利息の約定をして営業的金銭消費貸借契約(第一契約)を締結し5万円をBに貸し付けた。Aは、Bが第一契約に基づく債務を完済した後に、Bとの間で元本を5万円とし利率を年2割(20%)とする利息の約定をして営業的金銭消費貸借契約(第二契約)を締結し5万円をBに貸し付けた。この場合、第二契約における利息の約定は、年1割8分(18%)を超過する部分に限り無効となる。

③ Aは、Bとの間で、元本を50万円とし利率を年1割8分(18%)とする利息の約定をして営業的金銭消費貸借契約(第一契約)を締結し50万円をBに貸し付けた。Aは、第一契約に基づく債務の元本残高が5万円である時点において、Bとの間で元本を3万円とし利率を年2割(20%)とする利息の約定をして営業的金銭消費貸借契約(第二契約)を締結し3万円をBに貸し付けた。この場合、第二契約における利息の約定は、年1割8分(18%)を超過する部分に限り無効となる。

④ Aは、Bとの間で、元本を50万円とし利率を年1割8分(18%)とする利息の約定をして営業的金銭消費貸借契約(第一契約)を締結し50万円をBに貸し付けた。Aは、第一契約に基づく債務の元本残高が45万円である時点において、Bとの間で元本を5万円とし利率を年2割(20%)とする利息の約定をして営業的金銭消費貸借契約(第二契約)を締結し5万円をBに貸し付けると同時に、元本を50万円とし利率を年1割8分(18%)とする利息の約定をして営業的金銭消費貸借契約(第三契約)を締結し50万円をBに貸し付けた。この場合、第二契約及び第三契約における利息の約定は、ともに年1割5分(15%)を超過する部分に限り無効となる。





 問題14 解答・解説

 「利息の制限(利息制限法)」に関する問題です。
(第7版合格教本のP131・132参照)

(第6版の合格教本をお持ちの方は、P135・136参照)


①:×(適切でない)
 
同一の貸金業者から重ねて貸付けを受けたときは、既に貸付けを受けた残元本の額とその貸付けを受けた元本額との合計額を「元本の額」とみなします。
 第一契約の残存元本額は5万円であり、第二契約の元本は5万円であり、合計額は10万円です。この額は
10万円以上100万円未満であるから、第二契約の利息制限法上の上限利率は年18%であり、これを超過する部分は無効となります。しかし、第一契約の上限利率は、その後に第二契約が行われた場合であっても変わりません
 よって、第一契約の上限利率は20%のままであり、「第一契約及び第二契約における利息の約定は、ともに年1割8分(18%)」となっている本肢は誤りです。

<利息制限法の制限利率>
 元本の額が10万円未満の場合・・・・・・・・・・・・・・・・ 年20%
 元本の額が10万円以上100万円未満の場合・・・・・ 年18%
 元本の額が100万円以上の場合・・・・・・・・・・・・・・・年15%

※ 第7版合格教本P131「(1)同一の貸金業者から重ねて貸付けを受けた場合」参照。

②:×(適切でない)
 第一契約の残存元本額は完済により0円、第二契約の元本は5万円で、合計額は5万円です。この額は10万円未満であるから、第二契約の利息制限法上の上限利率は年20%であり、これを超過する部分が無効となります。

※ 第7版合格教本P131「(1)同一の貸金業者から重ねて貸付けを受けた場合」参照。

③:×(適切でない)
 第一契約の残存元本額は5万円、第二契約の元本は3万円で、合計額は8万円です。この額は
10万円未満であるから、第二契約の利息制限法上の上限利率は年20%です。第二契約では利率を20%とする利息の約定をしているので、約定通りの利息になります。


※ 第7版合格教本P131「(1)同一の貸金業者から重ねて貸付けを受けた場合」参照。

④:○(適切である)
 
同一の貸金業者から同時に複数の貸付けを受けたときは、複数の貸付けを受けた元本の額の合計額を「元本の額」とみなします。
 第一契約の残存元本額は45万円、第二契約の元本は5万円、第三契約の元本は50万円であり、合計額は100万円です。この額は
100万円以上であるから、第二契約および第三契約の利息制限法上の上限利率は年15%であり、これを超過する部分は無効となります。

※ 第7版合格教本P132「(2)同一の貸金業者から同時に複数の貸付けを受けた場合」参照。


正解:④



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