予想問題 |
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次の文章は、「貸金業者向けの総合的な監督指針」の「Ⅱ.貸金業者の監督に当たっての評価項目」における「Ⅱ-2 業務の適切性」のうち「Ⅱ-2-9
禁止行為等」についての記述の一部である。( )の中に当てはまる字句の組み合わせを①〜④の中から1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。
貸金業法第12 条の6第4号の規定は、貸金業者が業務を運営するに当たり不適切な行為を禁止するものであり、「偽りその他( ア )又は著しく(
イ )な行為」に該当するかどうかは、個別の事実関係に則して、( ウ )の利益を害する程度や業務の不適切性の程度を総合的に勘案して判断することとなるが、例えば、貸金業者が次のような行為を行う場合は、当該規定に該当するおそれが大きいことに留意する必要がある。なお、「( ア )な」行為とは違法な行為、「( イ )な」行為とは客観的に見て、実質的に妥当性を欠く又は適当でない行為で、( ア )(違法)な程度にまで達していない行為をいう。
契約の締結又は変更に際して、次に掲げる行為を行うこと。
a.白紙委任状及びこれに類する書面を徴求すること。
b.白地手形及び白地小切手を徴求すること。
c.印鑑、預貯金通帳・証書、( エ )、運転免許証、健康保険証、年金受給証等の債務者の社会生活上必要な証明書等を徴求すること。
(以下略)
① ア 不正 イ 不当 ウ 資金需要者等 エ キャッシュカード
② ア 不当 イ 不法 ウ 顧客等 エ 源泉徴収票
③ ア 不正 イ 不当 ウ 顧客等 エ キャッシュカード
④ ア 不法 イ 不正 ウ 資金需要者等 エ 源泉徴収票
「禁止行為」に関する問題です。
(改訂第9版合格教本のP52・53参照)
(第8版の合格教本をお持ちの方は、P52・53参照)
「不正な」行為とは違法な行為、「不当な」行為とは客観的に見て、実質的に妥当性を欠くまたは適当でない行為で、不正(違法)な程度にまで達していない行為をいいます。そのため、(ア)には「不正」が入り、(イ)には「不当」が入ります。
※ 改訂第9版合格教本P52枠内「●禁止事項」参照。
※ 過去問(平成21年度第2回試験・問題21の選択肢1)の内容。
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次に(ウ)の部分について、顧客等に限定する必要はありませんので、(ウ)には「資金需要者等」が入るであろうと判断できます。
※ 貸金業法等では、資金需要者等の利益の保護を図ることを重視しています!
改訂第9版合格教本P18「貸金業法の目的」や第3回試験・問題1参照。
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以上により、①が正解であると判断できます。
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<おまけ>
(エ)の部分について
源泉徴収票とキャッシュカードのどちらが生活に必要かといえば、キャッシュカードですね。キャッシュカードは債務者が普段も使うものですから、貸金業者に持って行かれては困ります。
(エ)には「キャッシュカード」が入るであろうと判断できます。
※ 改訂第9版合格教本P53「(3)禁止事項④の具体例」参照。
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正解:①
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